温泉の看板に「ナトリウム-塩化物泉」「含硫黄泉」なんて書いてあるけど、結局どう違うの。そんなふうに温泉分析書の前で首をかしげたことはないかな。わたしも最初はそうだったんだ。でも泉質を知ると、温泉旅行がもっと楽しくなるんだよ。
そもそも「泉質」ってなに?10種類に分類されているの知ってた?
温泉は単なる「あたたかいお湯」じゃなくて、地中深くから湧き出すあいだに、たくさんのミネラルや成分を溶かし込んでいるんだ。その成分の種類と量によって、環境省の新しい基準では泉質が10種類に分類されているの。
大きく分けると、成分の薄い「単純温泉」、塩類を含む「塩類泉」、特殊な成分を含む「療養泉」の3グループ。同じ温泉地でも源泉によって泉質が違うことがあるし、同じ泉質でも地域によって個性が全然ちがったりするんだよ。泉質を知ると、自分の体の悩みに合う温泉を選べるようになるし、湯の色や香りの意味もわかるから、温泉がもっと味わい深く感じられるんだ。
温泉の泉質10種類を一覧でサクッと紹介
単純温泉|日本の約4割、やさしい湯
単純温泉は、含有成分がひかえめな肌あたりのやさしい泉質だよ。日本の温泉の約4割を占めていて、一番ポピュラーなんだ。成分が少ないからこそ、お年寄りから子どもまで入りやすいのが特徴。敏感肌の人や温泉初心者さんにもぴったりなの。pH値が8.5以上のものは「アルカリ性単純温泉」と呼ばれて、つるっとした肌ざわりで美肌の湯としても人気なんだよ。
塩化物泉|「熱の湯」冷え性さんの味方
塩化物泉は、ナトリウムや塩素をたっぷり含んでいる泉質。古くから「熱の湯」と呼ばれていて、保温効果がとっても高いんだ。塩分が肌にコーティングされて汗の蒸発をおさえてくれるから、湯冷めしにくいの。冷え性さんや、冬の温泉旅行で芯まであたたまりたい日には、塩化物泉をチェックしてみてね。
炭酸水素塩泉|「美肌の湯」つるつる系
炭酸水素塩泉は、「美肌の湯」として有名な泉質だよ。とくに重曹を多く含むタイプは、古い角質や余分な皮脂をやわらかく落としてくれて、湯上がりの肌がつるっとするの。女性に人気の泉質で、湯上がりに化粧水のなじみが変わったって感じたことがあるなら、この泉質の可能性が高いんだ。
硫酸塩泉|「傷の湯」としての歴史も
硫酸塩泉は、カルシウムやナトリウム、マグネシウムなどと結びついた硫酸イオンを含む泉質。昔から「傷の湯」「中風の湯」としても親しまれてきたんだ。肌への刺激はおだやかなのに、入ったあとに肌がしっとり整った感じがするのが特徴。くたびれた体をゆっくりほぐしたい日にぴったりだよ。
二酸化炭素泉|シュワッと泡のつく炭酸泉
二酸化炭素泉は、天然の炭酸ガスを含んでいる珍しい泉質だよ。湯に入ると体の表面に小さな気泡がびっしり。プチプチ弾けて、くすぐったいような気持ちよさがあるんだ。炭酸ガスには血管をひろげる作用があるから、血めぐりが気になる日にうれしい泉質。日本ではそれほど多くないから、出会えたらちょっと特別な気分になるよ。
含鉄泉|赤茶色の「金の湯」
含鉄泉は、鉄分が空気にふれて酸化することで、湯の色が赤茶色や黄褐色になる泉質。昔から「金の湯」と呼ばれて、見た目のインパクトも味わいのうちなんだ。独特の鉄の香りがあって、湯ざわりも力強い印象。ちょっと変わった湯に浸かりたいときに出会うと、記憶に残る一湯になるよ。
酸性泉|ピリッと刺激のある殺菌力
酸性泉は、pH値が低くてピリッとした刺激のある泉質。強い殺菌力があって、古くから皮膚のトラブルに使われてきた歴史があるんだ。ただし刺激が強めだから、肌が敏感な日は入浴時間を短めにして、上がり湯で真水を軽くかけてあげるのがコツ。草津など、日本を代表する名湯にも多いタイプだよ。
含よう素泉|2014年に加わった新しい分類
含よう素泉は、2014年の環境省の基準見直しで新たに加えられた10番目の泉質。よう化物イオンを多く含んでいて、黄褐色っぽい色合いになることが多いんだ。日本ではまだまだ湧出量が少ない希少な泉質で、温泉好きさんのあいだでも「いつか入ってみたい」湯として話題になることがあるんだよ。

硫黄泉|玉子のような香りの「名湯の代名詞」
硫黄泉は、ゆで玉子のような独特の香りがする泉質。最初はびっくりするかもしれないけれど、この香りこそ「本物の温泉に来たなぁ」って実感させてくれるんだよ。白濁した湯や、湯の花が浮かぶ湯も多くて、見た目にもわかりやすい泉質。日本三名湯や秘湯に多くて、温泉好きさんから長く愛されているの。
放射能泉|微量のラドンを含む湯
放射能泉は、ラドンなどの放射性物質をごく微量ふくむ泉質だよ。「放射能」って聞くとドキッとするかもしれないけれど、含まれているのは本当にわずかで、吸い込んで体の外へすぐに抜けていく性質のもの。昔から湯治場として親しまれている名湯にもこのタイプがあるんだ。希少な泉質だから、見つけたら試してみたいね。
悩み別・泉質の選び方早見表
冷え性さんには、保温効果の高い塩化物泉や血行を意識したい日の二酸化炭素泉がおすすめ。
美肌を目指すなら、炭酸水素塩泉(重曹泉)やアルカリ性単純温泉でつるっとした湯ざわりを体験してみてね。
疲労回復には、体にやさしい単純温泉や硫酸塩泉が入りやすくていい感じ。
肌の調子を整えたい日は、古い角質にアプローチしてくれる硫酸塩泉や炭酸水素塩泉を。
敏感肌さんには、刺激の少ない単純温泉が安心。温泉デビューの人にもぴったりだよ。
気分転換や非日常感がほしい日は、硫黄泉や含鉄泉みたいに香りや色で個性の強い湯を選ぶと、旅の思い出になるよ。
泉質を楽しむ前に知っておきたい入浴のコツ
泉質を知ったら、次は入浴のコツも押さえておくといいよ。まずは湯船に入る前にかけ湯をして、体を温泉の成分にすこしずつ慣らすこと。これだけでのぼせにくさがぐっと変わるんだ。
湯温が高めの日は、長湯をせず「5〜10分浸かって休憩」を繰り返す分割浴がおすすめ。酸性泉や硫黄泉みたいに刺激のある泉質の日は、上がり湯で真水をさっとかけると、肌への負担をやわらげられるよ。
湯上がりは水分補給をわすれずに。温泉の成分をじっくり楽しむなら、ごしごし洗い流さずに、タオルで軽くおさえるくらいがちょうどいいんだ。

関東で泉質の違いを体験するなら
関東は、電車で行ける範囲にいろんな泉質が揃っているから、泉質の違いを体験するのにぴったりのエリアなんだ。箱根はアルカリ性単純温泉や硫黄泉が多くて、エリアを変えるだけで湯の個性がガラッと変わるよ。奥多摩や日の出町のほうに足をのばすと、つるつる系の「美肌の湯」に出会えるの。
お出かけが難しい日は、おうちで泉質気分を楽しむのも手だよ。重炭酸入浴剤なら、自宅のお風呂でも炭酸のつぶつぶ感と保温効果が味わえるんだ。(楽天で探す) PR
自分に合う泉質の入浴剤を見つけておくと、疲れた日の夜がぐっと豊かになるよ。
よくある質問(FAQ)
Q. 単純温泉って効果が薄いの?
A. そんなことないよ。単純温泉は成分が薄いぶん体への負担が少なくて、毎日の湯治にも向いているの。アルカリ性の単純温泉なら、美肌の湯として人気のものもたくさんあるよ。
Q. 泉質はどこで確認できるの?
A. 温泉施設の脱衣所や入り口の近くに「温泉分析書」が貼ってあることが多いよ。泉質名や成分量、pH、禁忌症まで書いてあるから、入る前にちらっと見てみると楽しいんだ。
Q. 1日で複数の泉質に入ってもいいの?
A. 温泉めぐりは旅の楽しみのひとつだけど、体には結構な負担になるから、合計の入浴回数は1日3回くらいまでが目安。間に休憩と水分補給をはさんで、無理のないペースで楽しんでね。
Q. 自宅で温泉の泉質を完全に再現できる?
A. 完全な再現はむずかしいけれど、炭酸系や硫黄の香りの入浴剤を選べば、雰囲気や体感はかなり近づけられるよ。週末のご褒美バスにぴったりなの。

まとめ|自分に合う泉質を知れば温泉はもっと楽しくなる
温泉の泉質10種類を知ると、旅先での湯選びがぜんぜん違って見えてくるんだ。「今日は冷えたから塩化物泉にしよう」「疲れが抜けないから単純温泉でのんびりしよう」って、自分の体の声に合わせて湯を選べるようになるんだよ。
次に温泉に行くときは、ぜひ入り口の温泉分析書をチェックしてみてね。泉質の名前がわかるようになるだけで、温泉がもっと特別な体験になるはずだよ。
※この記事で紹介している泉質の効能は一般的な目安で、感じ方には個人差があります。持病や気になる症状がある方は、かかりつけ医に相談のうえで入浴してくださいね。

